えごまは別名、「ジュウネン」と呼ばれるシソ科の1年草の植物で、不飽和脂肪酸のα-リノレン酸を豊富に含んでいます。α-リノレン酸は、体内でEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)を作る原料ともなります。シソ油は酸化しやすいため加熱調理には向かず、サラダのドレッシングやマリネなど、加熱処理をしない調理法に適しています。
NATULANDのえごま油(しそ油)はシソ科植物・えごま種子100%です。 えごま油には現代人に不足しがちな必須脂肪酸α-リノレン酸が55%以上含まれ、毎日の食生活に欠かせない油として注目されています。
炒め物に天ぷらにはもちろん、パン、マーガリンなどもたくさんの油が含まれています。
脂肪酸 | 炭素数と二重結合の数 | 含まれている食品 | |
---|---|---|---|
飽和脂肪酸 | ステアリン酸 (stearic acid) |
C18:0 | ほとんどの動物油脂、チョコレート |
パルチミン酸 (palmitic acid) |
C16:0 | ほとんどの動物油脂 | |
1価不飽和脂肪酸 | オレイン酸 (oleic acid) |
C18:1 | オリーブ油、キャノーラ油 |
パルミトオレイン酸 (palmitoeic acid) |
C16:1 | 牛乳、ラード | |
多価不飽和脂肪酸 | リノール酸 (linoleic acid) |
C18:2 | ひまわり油、コーン油、サフラワー油、穀物を給餌した家畜の肉 |
ガンマーリノレン酸 (γ-linolenic acid) |
C18:3 | 植物油 | |
アラキドン酸 (arachidonic acid) |
C20:4 | 肝油 | |
アルファーリノレン酸 (α-linolenic acid) |
C18:3 | えごま油 | |
エイコサペンタエン酸 (eicosapentaenoic acid:EPA) |
C20:5 | 魚油 | |
ドコサヘキサエン酸 (docosahexaenoic acid:DHA) |
acid:DHA) C20:6 | 魚油 |
油にはアレルギー(アトピー性皮膚炎、花粉症)を引き起こす原因となる物質「アラギドン酸」があります。 アラギドン酸はリノール酸から作られる物質です。リノール酸(ひまわり油、サフラワー油)などの過剰摂取はアレルギーを起こす、炎症を促進しやすくなるといわれています。
一方これらのアレルギーを抑制する働きを持った物質が「EPA,DHA」となります。EPA,DHAは青魚に多く含まれる油です。えごま油はこれらのEPA,DHAに代謝されるα-リノレン酸を含んでいる為、 バランス良く摂取する事をお勧めいたします。
えごま油の摂取推奨量は政府の発表しているオメガ3脂肪酸の推奨量に基づいて決められます。
平成17年に厚生労働省が定めた「日本人の食事摂取基準」の中でオメガ3脂肪酸の目標摂取量は成人男性で2.6g以上、成人女性で2.2g以上が推奨されています。
性別 | 男性 | 女性 | ||
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年齢 | 目安量 | 目標量 | 目安量 | 目標量 |
0~5 (月) |
0.9 | - | 0.9 | - |
6~11 (月) |
0.8 | - | 0.8 | - |
1~2 (歳) |
0.7 | - | 0.8 | - |
3~5 (歳) |
1.3 | - | 1.1 | - |
6~7 (歳) |
1.4 | - | 1.3 | - |
8~9 (歳) |
1.7 | - | 1.4 | - |
10~11 (歳) |
1.7 | - | 1.5 | - |
12~14 (歳) |
2.1 | - | 1.8 | - |
15~17 (歳) |
2.3 | - | 1.7 | - |
18~29 (歳) |
2.0 | - |
1.6 | - |
30~49 (歳) |
2.1 | - |
1.6 | - |
50~69 (歳) |
2.4 | - |
2.0 | - |
70 (歳) |
2.2 | - |
1.9 | - |
妊婦 | 1.8 | |||
授乳婦 | 1.8 | |||
n-3系脂肪酸 C18:3(α-リノレン酸)、C18:4、C20:4、C20:5(EPA)C22:5(DPA)、C22:6(DHA) |
こうした推奨量が具体的に示されたのは初めてで、オメガ3脂肪酸が生活習慣病に有効であると認識されました。これらは医療機関などでの治療はもちろんですが、食生活から改善していく事が望ましいといえます。
α-リノレン酸は熱に弱い為、炒め物、天ぷらなどの油では使用しないでください。せっかくのα-リノレン酸の成分が分解されてしまいます。